『茜空』

涙の水をあげて育つ木がある
僕を笑顔に変える夕焼け色の一粒

いつもと変わらない朝 変わらぬこの日々
そんな当たり前が続くと思っていた

「ありがとう」も「さようなら」も言えなかったこと
もし聞こえてるなら伝えたいことは一つ 「幸せでした」

笑うよあなたのために 笑うよ自分のため
悲しい涙 見せない でもそばにいてずっと

茜空の向こうに 面影探して
あなたがいない時間 思い出を追い越してく

どれだけ時が経っても動かぬ時計は
どれほど大切だったか 今でも教えてくれる

願い事が叶うのなら 時を戻して
「前向いて歩け」とあなた言うでしょう 茜の空から

生きるよあなたのために 生きるよ自分のため
喜び悲しみすべて 乗り越えられると信じて

愛する家族に新しい命が あなたが一番会いたかったはず
あなたの分まで僕は生きるよ 生きた証を残すため
大好きなギターも 脱ぎっぱなしの服も 家族で過ごしたあの夏も
もう戻らない もう戻らない 涙は枯れることはないけど
失った以上に新しい光が射した
長い冬を越えていつか春が来る

茜空見上げたとき あなたを思い出します
心の中にいるから 大切な人

笑うよあなたのために笑うよ自分のため
悲しい涙 見せない でもそばにいてずっと

幸せなときありがとう